FC2ブログ
食材や健康食品やサプリメントの栄養・調理方法・料理方法・保存方法・豆知識を紹介。
スポンサーサイト
-------- (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ウコン
2011-08-27 (土) | 編集 |
 ウコンはショウガ科クルクマ属の多年生植物で、一般に高温多湿を好む南方の植物である。50種ほどが確認されており、南アジアを中心にしてアジア、アフリカ、南アメリカの各大陸の亜熱帯・熱帯の広範囲に自生している。花は白や薄い紅紫色などである。国内では主に沖縄、種子島、石垣島、屋久島、奄美大島、鹿児島などで栽培されているが、観賞用に個人で栽培したり、植物園に展示されているところもある。
 栽培の歴史は古く、インド東部地方では紀元前970年ごろには栽培が始まっていたといわれる。周辺地域へも栽培技術や使用方法が伝わって、広く知られるようになった。西洋との交易が進むにつれて、ヨーロッパでは胡椒などとともに珍しい香辛料として高額で取引された。
 日本では室町時代には中国経由で渡来していたとされる。まだ独立国だった琉球国には1500年ごろにウコンが渡来したようで、その後琉球では栽培が開始された。昔から肝臓の薬種として重用され、弱った肝臓の働きを回復させるために用いられてきた。とても暑い沖縄地方では酷暑の夏を乗り切るためにウコンが役立ってきた。民間栽培は許されなかったといわれる程の貴重品だった。1609年に薩摩が琉球王朝を支配下ににおくと、琉球産のウコンの流通量は急速に増大していった。ウコンは特権階級や富裕層の独占物から庶民にも馴染みの深いものに変わっていった。
 明治以降西洋医学が浸透するにつれ、他の東洋医学起源の薬種と同じく衰退した。凋落したウコンは一部の漢方薬や、沖縄など一部の地方で民間療法的に用いられた。今日、西洋医学の弱点が様々に指摘され、 自然の力を応用する東洋医学的な考えは再び脚光をあびている。他の漢方素材とともにウコンにも注目が集まっている。
 漢方では胸部痛・月経痛・打撲などの治療にウコンの優れた働きを応用してきた。利胆(胆汁の分泌促進)・健胃作用・肝臓の不調・胃炎や胃酸過多などにいいとされている。生薬の分類である「上薬>中薬>下薬」の中でも、多く飲んでも副作用がなく命を養う「上薬」とされていた(極端な摂取をしたり、体質によっては肝臓を痛めるとの話もある)。
 ウコンから抽出される成分の代表格は黄色い色素成分クルクミン(ターメリック)である。胆汁の分泌亢進で肝細胞を刺激して、肝機能の改善・機能維持に寄与し、内臓の中でも最大の代謝機能を持つ肝臓の健康に寄与する。利尿促進作用もある。
 そのほかにも精油成分にターメロン(胆汁分泌促進作用)、シネオール(利胆作用、健胃・殺菌・防腐効果)、α-クルクメン(抗癌作用活性化、尿道結石・動脈硬化に有効)、クルクモール(実験的ではあるが抗癌作用の活性化)、アズレン(炎症や潰瘍を治す作用)、カンファー(強心作用)、β-エレメン(腫瘍増殖抑制)、パラ・メチトルイルカピノール(胆汁排出促進)があり、リン、鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルやビタミンC、ビタミンB、食物繊維などが含まれている。
 日本でよく知られているのはハルウコン・アキウコン・ムラサキウコンの三種である。春にピンク色の花を咲かせる春ウコンはキョウオウ、紫ウコンはガジュツとも呼ばれるが、三者の成分比にはかなり開きがある。秋に白い花を咲かせる秋ウコンには肝機能を強化するクルクミンが多く(通常約3~4%)、苦味が無く、色が濃い。春ウコンはクルクミンが秋ウコンの十分の一程度と少ないが豊富なテルペン系精油成分・ミネラルが含まれ、苦味と辛味がある。紫ウコンにはクルクミンはほとんど含まれていないが、シネオール・アズレン・カンファなどテルペン系精油成分が含まれている。したがって秋ウコンは肝臓強化、春ウコンは肝臓機能維持とともに他の内臓も含めた全体的な健康維持、紫ウコンは胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状軽減や疲労回復などが期待できる。
 ウコンをそのまま食べるのはやや難がある。普通はショウガ・ワサビののように、根茎を生のまますり下ろしたり、乾燥させたものを粉末加工したりして使用される。
 沖縄では「ウッチン」と呼ばれるウコン茶がよく飲まれる。二日酔いを予防するために酒を飲む前後に好んで飲用する。ウコンは鬱金とも表記されるが、この由来について中国の古書には「ウコンは黄金色をなし、これを酒に入れて憂鬱な気分を鎮めたところから鬱金という」といったことが記されている。ウコンが酒と相性がいいことは古くから知られていた。
 その他にも、すりおろして飲料に混ぜたり、料理のスパイスに使用したりと様々に用いられている。カレー粉の黄色はウコンの中でも秋ウコンに豊富とされる色素成分クルクミン(ターメリック)によるものである。たくあんやマスタードの色つけなどにも利用されている。ウコンはサプリメント、茶、粉末などで購入することができる。
 ウコンの精油成分が持つ防腐・殺菌作用が水虫の改善に役立つ。湿気を与えたウコン粉末をガーゼでくるみ、患部接触させ、ウコンが乾くまで放置する。最初は刺激を感じることが多いが、毎日行うことで水虫患部の皮膚が剥離してくる。一週間ほどでかゆみが消え、症状も快癒に向かう。しかしそれほどの浸透性はないので、深く陥入して悪化した水虫には向かない。
 糖尿病の治療においてもウコンが含有するクルクミンに効果があると言われる。
スポンサーサイト
コメント:
この記事へのコメント:
コメント:を投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック:
この記事のトラックバック URL
この記事へのトラックバック:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。